お金に関する最終的な補足として、プロのビジネスパーソンとして、自分の収入についてどう考えたらいいか、心得的なものを提示する。重要な原則は二つだ。(一)会社が自分に支払う報酬は、自分の仕事への評価でもあるから、プロとして、これが納得できるかどうかについては、大いに関心を持って、意見があれば主張すべきだ。(二)自分の収入と、他人の収入を較べてはならない。かつて、外資系の証券会社に転職する後輩に、「実際にこの通りにするのは、難しいと思うけど、お金について思い出すべき原則はこの二つだ」と言って、右の二原則を伝えた覚えがある。
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今後も収入の格差は拡がる方向だろうし、そんな中で自分が大きなお金に近づくこともあれば、近くで他人が大金を持っているのを見ることもあるだろう。たとえば金融や証券のような商売では、自分に確固たる金銭観がないと危うい。お金については、これを軽視することなく、しかし、同時に過大評価して振り回されることもないように、素直な向き合い方と適切な距離感を持つことが大切だ。人それぞれだし、簡単ではないと思うが、ときどき考えてみてほしい。