新卒採用市場からはじき出される若者は減らない

2012.01.08

「就活改革」に加え、今の過熱化した就活状況の緩和策を考慮することも現実的な解決策だろう。大学を出たからといって誰でも大企業や中堅企業において、ホワイトカラーで働ける時代ではなくなっているのだ。就職難の根本要因として九〇年代以降の「新卒採用市場の縮減」と「大学生数の増加」を指摘してきたが、今後、景気回復で新卒市場が少しばかり改善しても大学ユニバーサル化により「学力不足や就職準備が不十分な学生」が今後も一定数存在し、キャリア形成から取り残される層は大幅減とはならないだろう。

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企業の厳選採用はグローバル競争の激化で強まるから、新卒就職はますます高いハードルとなり、新卒採用市場の枠からはじき出される若者がこれからもなくならない。それどころか、より増える可能性が高い。現実に偏差値で三五から四○程度の「あまり勉強ができない子」を集めて成り立っている大学はいくつも存在するからだ。そうした大学は学生を一生懸命鍛え、社会に役立つ人材に育てることをミッションにしなければならないが、当該大学自体が「うちは下流大学だから」という意識に甘んじているところも少なくない。そうそう早く人生を決めないで、最初は非正規の就職口から入って、自分の人生の方向、やりがいのある職業につながる進路を見つけていく選択肢があっていい。





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